髪の毛というものは、なぜだかよくわからないのですが、気になります。
まずは髪型=ヘアスタイルについてですが、
けっこう気になることだと思います。
自分のも、人のも、目が行きます。
当たり前だと言われそうですが、なんでヘアスタイルが気になるのかというのも、つきつめて考えていくと、奥深いものがありそう。
外見の差異は思わぬ細かさで認識しているようなので、大まかに分類するのではなく、細部にわたってチェックが入りやすいのかもしれないです。
が、それがなんだっていうのだ(もっと言うと「人は見た目が9割」ではないぞ、というのもありだ)と、歳を召してから思えるようになってきた。
開き直ってきているとはいえ、若いときには、ちょっとしたカールのブレ(ここだけ弱くなっちゃって、ヘンだから出かけられな〜い、とかまったくばかげた日常)なんかに一喜一憂して、頭のてっぺんの毛の収まり具合に大騒ぎするとか、ほんとうに無駄な時間をヘアスタイルのために費やしていた(後述するように、それを人が見分けようが、ヘンだと思うおうが、どうしようが)。
このほかにも、
短いか長いかとか、前髪はどうだかとか、パーマ(カールしているかストレートか)とか、色(カラー、白髪染めなど含む)などなど基本スタイルの違いを含めたら、めまいがするほどのバリエーション(一人として同じではないわけだから)。
それ以外にも、ほんのわずかなディテールでさえも、人は案外敏感に見ていて、たとえば、頭のてっぺんの毛が2、3本立っていても、気がつくことが多いでしょう。
いつもいつも美容院へ行っては、ああだこうだと悩むのだろうかと思いますが(美容院の数って多いと思うのはわたしだけでしょうか。髪型を求めてみんな放浪しているような気がしてならないのですが。それともやっぱり切らないと伸びるからという単純な理由だけだろうか)。
髪の毛というものが気になるのは、本来は(わたしと違って)年齢はあまり関係なくて(どうでもよくなってしまう心理状態の場合は別にして)、老若男女がたぶん、多かれ少なかれ(多少は)気になっているものであるのだと思うと、ますます不思議さが増します。
ところで、「美」髪については、書いたような、ヘアスタイル系の気になるカテゴリーと、これとはちょっと別の、いわば根本である「髪質」のカテゴリーとがあるような気がしています。
ヘアスタイルがとってもすてきだけれど、髪が傷んでいてきれいじゃないっていうのは、あまりない様な気がします。すてきな髪型に見えるのは、髪も美しいっていうのが割合とセットになっているんじゃないかと(実は傷んでるっていうのはあるようなきがする)。
あるときあるきっかけで、あることを思いました。
それは、
シャンプーをしても、リンスをしても、トリートメントをしても(もちろん、昔で、いまのような豊富なシャンプー類はなくて、安くて洗剤のようなのか、べったりしたクリームのような)髪の毛はちっとも美しくならない(ちっともCMのようにつや髪にならない)。
なんでだろうと。
そのうち、偶然に、自分がシャンプーやらトリートメントやら、コンディショナーやら、リンスやら、ヘアパックやら、スタイリング剤やらの、いろいろなメーカーの、商品開発に加わるようになり(ケミカルな部分は専門家、わたしらはマーケティングや商品そのもののコンセプト開発や戦略など)、さらにいろいろなメーカーのいろいろなレベルの商品を使ったり、作ったりするようになりました。
そして、ますます思ったのが、
「これできれいになるのかなあ、ほんとかなあ」ということでした。
だって、成分を見ても開発経過を見ても、実験をしていっても、あまりそうとは思えなかったから。
その後も、開発は続きますが、わたしは自分の髪を美しくしたかったので、独自にいろいろ試行錯誤してみることにした。
結果、たどり着いた美髪の育成方法は、シャンプーを自分に合ったものを厳選することと、「洗い方」でした。
シャンプーは状況に合わせて、何本か違う種類を用意しておくこと(汚れがあるようなときにはクレンジングを重視したもの。パーマのあとや傷んでいると思ったときには刺激のないマイルドなもの。あと地肌用)。
いずれシャンプーについても書きたい(覚え書き)と思うのですが、この以下のシャンプーは常備しています。皮膚科でもすすめられる地肌用のシャンプー。これはネクストの方が効き目があると個人的には思います。シャンプーのなかで唯一、抗菌作用があるのだとか、皮膚科の医師が言ってました(本当かどうかはわかりませんが)。すすめていいものだと思う。
ここからが、本当に言いたいことです。
シャンプーを選ぶのは大切ですが、それを補ってあまりあるのが「洗い方」だと確信しました。
髪の毛を美しくなるかどうかは洗い方次第だと思います。
洗い方で、単に髪の毛が美しくなるだけではなく、ものすごく健康に強くしなやかになります。ので、弾力が出て、コシがあり、天使の輪も現実化します。
このテクニックはことあるごとに、たとえば、わたしの髪をほめてくれたような場合や、具体的に質問されたようなときには、包み隠さずに語っているのだけど、驚いたことに、詳しく話してあげればあげるほど、驚かない。
あまりに当たり前のことなので、スルーしてしまうのです。
インパクトがないのですね。
そのくらいのことで、美髪になるわけない、と。
美容院でも「洗い方・すすぎ方」を重視しているところは大変少ないと思われます(なぜなら、時間がかかる、水道代がかかる、そして、もっと大きな理由は、そこそこの洗い方(汚れが取れてパーマ・カラーができればよろしい)で、トリートメントどっさり(使用量は少なくてもそのときにしっとりしなやかになればよろしい)ですすがない方がきれいに仕上がって「見える」)ので、実は、美容院へ行って帰ってきたときほど、しっかりと洗い直した方が、その後の傷み具合がグンと違います(パーマとか、カラーのとき、その日は洗わずに翌日洗いをするときには、もっともっとしっかり洗うことをおすすめします)。
もし、元からわたしが美髪だったら、こんなに苦労して、この方法を開発していっ(身につけるのは簡単。続けるのが大変なだけ)たか、やる必要なんてない。
白状すれば、わたしの髪は、幾多のろくでもないシャンプーやリンスやトリートメントを使い続けなくてはならなかったプロジェクトのために、ぼろぼろでばさばさで、枝毛ばかりだった(枝毛をはさみで切るのが趣味なくらい)。
もうパーマなんて絶対にかけられないくらいひどくて、薄毛にさえなり始めていました(友人たちに「若いのに(20代)頭頂部がはげている」と冷やかされたこともあった)。
それで、もういや、もうこんなんいや、と試作の商品を使うことを一切やめて(クライアントには秘密)、自分で探したシャンプーを使って、自分で編み出したのが、これkら書く洗髪方法です。でも、美容院でもこの方法を説明しても、ぴんとくる美容師さんはいませんでした。それだけ、あまりインパクトがないっていうことだと思いますが、もったいないことだと思います。
枝毛がまったく一本もなくなり、ツヤが出てきて、コシが出てきて、美しい髪になり、それが本来の自分の髪質になり、薄毛がふさふさしてきた。
さらに、地肌が健康になり、フケやかゆみとも無縁になり(前はいつも皮膚科にかかっていて、スプレーやらローションやら、飲み薬さえももらっていて、はずかしいくらいフケが出ているときもあった)美容室でときどきやる地肌チェックでも完璧なクリーンな地肌(汚れなし)。
わたしはもうだいぶ歳ですが、いまでも美容院ではパーマがかかりにくい弾力を持ち(復元力が強い)、カラーリングしても傷まず、ツヤをキープしています。
これは、自慢ではなくて事実なので、わたしは単にそういう方法があるのですとお伝えしたい。
シャンプーやリンスやトリートメントやコンディショナーや、ヘアワックスなどで、紙のトラブルを抱えている人が案外多いかもしれない、だれかそういう人が読んでくれて、役に立ったらうれしい。
世の中には、あまりにもシャンプーでもリンスでもコンディショナーでも間違ったものが多すぎて、髪がかわいそうだし、お金ももったいなく、そして、なにより身体にあまりよくない(と思う)のです。
さて、いよいよ、洗髪方法に入ります。
すべては「手作業」がものを言います。これをきっちりと毎日続けます。美しく健康な髪によみがえるまであきらめないのがコツと言えばコツです。
1.まず、しっかりとお湯ですすぎます。前処理です。しっとりと髪全体がまんべんなく、地肌も濡れて水分を含むまですすぎます。できれば(わたしは)洗面器にお湯を張り、そこへ頭をつっこんで地肌ごとすすぎながら上からシャワーをかけ流します。
2.シャンプーをつけて洗います。ここは、実はそんなに詳しく書きません。ほんとうはここが大切だと力説することが多いのですが(よく泡立てないとダメだとか、地肌をゴシゴシ洗うと良くないとか、シャンプーをたくさん使うなとか、何分以内にしたほうがいよいとか)、一般的な方法で。
3.すすぎます。毎日洗う場合は、一度洗いでいいと思いますが、一日おきやそれ以上の場合は、予洗いと本洗いで二度洗いをおすすめします。ここでは毎日洗う場合を想定して書きます。
まず、あわあわだらけの状態の髪をシャワーを使って、泡をていねいに洗い流していきます。地肌近辺だけでなく、全体をわさわさとすすぎながら泡をぜんぶ洗い流します。
ふつうは、もしかしたら、ここでシャンプーのすすぎを終えてしまうのかもしれないです。でも、これでは、泡が切れた(なくなった)というだけで、シャンプー成分はまだまだ残っています。
次に、
洗面器(大きめ。頭が入るくらい)にお湯を入れます。その中に頭をつっこんで(最初のすすぎと同じスタイル)すすぎますが、シャワーを上からかけつづけます。これで地肌と首から後ろの後頭部および頭頂部、側頭部はおおよそシャワーがかかり、前頭部、顔近辺、側頭部は洗面器のお湯も使えます。
しっかり洗います。
4.これを最低5回繰り返します。繰り返す、というのは、お湯を捨てて、新しいお湯を洗面器にためて、頭をつっこんで上からシャワーをかけて洗い流しながら洗うということをです。ロングヘアの場合は中間くらいのところも汚れやすいので、6回くらい洗った方がいいかもしれません。
めんどうです。疲れます。でも、この「溜め掛け流し洗髪方法」は、とてもきれいにシャンプーや汚れを洗い流すことができるのです。
これをやっていると、かなり時間もかかります。余裕を持ってお風呂タイムを計算に入れておきます。そうしないと長続きしないです。
洗面器のなかに髪を浸して洗うという方法は、昔はみなやっていました。シャワーがなかったからです。
でも、シャワーになって、溜めて洗うのをやめてしまいました(たぶん、おうちにシャワーが浸透していく高度経済成長時代くらいに)。
シャワーだけだと、どうしても地肌も髪もきれいにわさわさと水に浸らないので、汚れが落ちにくくなり、古い汚れがついたまま、トリートメントを塗り重ね、またシャンプーを塗り重ね、という悪循環になります。
毛先に枝毛ができるのは、毛先にシャンプー剤などがたまることが原因で、乾燥しひび割れ、傷むというのも大きな原因です。シャワーは毛先から水がしたたり、最後のシャンプーがこびりつきやすいのです。
5.半年くらい続けて、きれいなきれいなつやのある髪になってきたら、自分で何回くらいまでなら美髪をキープできるか、研究して、手を抜くことができるようになります。
わたしはいまはわりと短めのヘアスタイルなので、3〜4回くらいです。
この方法は、きっちりときれいに洗髪ができるので、そのあとのヘアパックや洗い流さないトリートメント剤などの浸透が大変よいために、少量でいいので、気をつけます。
そして、そういうシャンプー後のスタイル剤などの量が少なければ少ないほど、次に洗ったときにまたさらにしっかり落とすことができるので、さらにきれいに洗髪ができ、良循環になっていきます。
こうして、わたしの髪は、1年くらいでまったく違う美しい髪に生まれ変わることができました。
実感をもって、洗髪の方法で、丁寧にしっかりと洗えば(シャンプー剤を残さずに洗うこと、ひたすら)きれいな髪になると感じました。
見た目もきれいですが、歳を取っても健康な髪質だということがなによりのメリットだと思っています。
でもね、これをやろうとするのは、なんとか健康法を続けるのと同じくらい大変なことだと思います。わたしはもう習慣になっているので、平気ですが、気持ちはわかるので。
あくまでも自己責任で、様子を見ながら、お試しになってください。わたしは責任は負えませんので、どうぞよろしくお願いいたします。